神戸から世界へ!の願いを込めて…「村元姉妹」こと、タイでフィギュアスケートの指導者として頑張る・姉「村元小月(さつき)」さんとアイスダンス日本代表の妹・「村元哉中(かな)」選手を応援するブログです。
さっちゃんの怪我について

1月28日。三沢に着いてすぐ、村元ママから連絡を頂きました。

お話によると…練習の際、小月選手が転倒してお尻を強打。2〜3日動けない状態に。
レントゲン検査ではヒビなどはないものの、スケートが出来る状態ではなく、針やら痛み止の服用で治療をしているとの事。
ギリギリまで、補欠選手に変わってもらう事も検討。「頑張ってみる」との事で、現地まで来られました。
抽選した後の棄権は、1選手のポイントしかつかず、哉中選手が優勝でも兵庫県の入賞は無くなります。
その上で、エントリーされている事を説明して下さったあと、
「もしかしたら棄権してしまうかもしれません」「かなちゃんだけでも応援しますから!」
気丈に返しましたが、一気にブルーになりました。
常に何かが起きる「嵐を呼ぶ村元姉妹」ではありますが…そう来たか…と呆然となる私。


一旦ホテルに荷物を預け、会場に向かう途中で井上はるかちゃんと遭遇。
早速、さっちゃんの事を聞きました。「あの針治療痛いんですよ〜」と、色々教えてくれた中で
「大丈夫です!さっちゃんはやってくれる子ですから!」と笑顔で言いきってくれました。
チームメイトからの頼もしいお言葉に、少し元気を頂きましたが
会場でご両親と遭遇し、ママと怪我の話になったらまたブルーな気持ちに。


そんな中、まずはかなちゃんの演技。リンクサイドに兵庫県応援団が集まり、
その中にさっちゃんもいました。一見元気そうでしたし、私に気づいてくれ笑顔で会釈してくれました。
さっちゃんが見守る中、かなちゃんがしっかりまとめ、ショート1位に立ちました。
最後のアレさえ…でしたが、最後まで気持ちの途切れない素晴らしい「さくら」でした。


いよいよさっちゃんの番。6分間練習。
いつも何度も飛ぶジャンプは控えめに、リンクの周辺を流す程度に。
ジュニア構成のTango Amore。冒頭をタノルッツで美しく見せ、いける!と思ったのもつかの間
スパイラルのキャッチフット、シットスピンで腰を落とす、ビールマンスピンで肩足を上げる瞬間…
明らかに動きが鈍り、腰が悲鳴をあげていたのが一目で分かりました。
2Aのパンクがありつつも、まずまずまとめてくれ、思ったより悪くない出来でした。
SP6位ながらも、PCSは1位で、シニアのトップ選手の面目も保てたと思います。


その後、ママにお会いし、無事に終わりましたね!と言ったら
「トゥジャンプが出来ない」「ビールマンの時ビキッと来たみたい」「明日は厳しいかも」と弱気な発言。
その後、少年女子の監督に会い「明日フリー出来るかな?」と聞いたら
「小月は公式練習も出るし大丈夫やと思うよ」「せっかくやから見たら?」お誘いを頂き、公式練習を見学。


公式練習は非公開開催が多く、初めて見る事になりました。
緑のタートルネックを着たさっちゃん。まずは、スピンの練習を念入りに。
足を持ち上げず、肩で留めるポジション(ヘアカッター)を何度も繰り返します。
今、足を上げられギリギリの高さでしょう。明日やるならば、ビールマンを避けてこっちでしょう。
ジャンプは、踏み切りや身体を締めるタイミングを確認し、飛ぶ事をほとんどせず。
曲掛けも、冒頭のポーズを取ったくらいで、上半身の振り付けを流す程度。
明日は出ても、相当構成レベルを下げないと無理だという事も、この時点で悟りました。


ホテルに帰り、ブログの更新に取り掛かります。ひとまず公表するのは待とうと思い、
「怪我の事を伏せながら、今日の演技をどう伝えたらいいんだろう?」
その中での表現の結果が「精彩に欠ける」でした。こんな状態を、いつもの演技と比べられる訳がありません。
怪我を公表するタイミングによっては、怪我を言い訳だと批判されないか。ブログを始めて、一番悩みました。


「さっちゃんの調子はどうですか?」
1月29日。村元ママにお会いして一発目の言葉。私、このセリフ何人に何回言ってるんだろう。
今日は、強い成分の痛み止を服用した後、気分が悪いと言っていたそうです。
調子の良い時に、同じ質問をしたら「そんな子知りませ〜ん」とおどけるママ。
そんなママが「すみません」と何度も謝りながら、状態を詳しく説明してくれました。

「今シーズンは、さっちゃんには本当にいい思いをさせてもらった。
ファンとして幸せすぎる位です。もう無理しなくていいです」
シニアデビューの近畿1位から始まり、あの鈴木明子選手の横に並べた西日本2位。
全日本では8位入賞と、順調でした。もう、これ以上求めたらバチが当たる。
どんなボロボロの演技だろうと、棄権だろうと受け止める覚悟を決めました。


腹をくくって迎えた、少年女子最終グループ。
いつも「猛烈に追い上げる」かなちゃんが、追われる立場で迎えるフリー。
同世代の選手に比べ、試合経験が少なくまだまだ緊張しがちで心配でした。
ミスはいくつかあったけど、しっかりまとめました。決めるべき所は決め、やれば出来る子でした!
「さっちゃんの分まで頑張らないと!」でも思ってくれたかな?フリーでも1位、良い波を作ってくれました。


盛り上がった空気の中、村元小月選手がコールされます。
トゥがつけないので、3Sと2Aを中心にしたジャンプ構成。ビールマンスピンは回避。
普段の村元小月選手からは考えられない「省エネ構成」で挑みました。


一つジャンプを決める度、スピンを丁寧に決める度、リンクサイドに居る兵庫県応援団の大歓声。
3サルコウと、2アクセル。他の選手からしたら、なんて事のジャンプでしょう。
ましてや、全日本8位選手ともなると、飛べて当然のジャンプです。
だけど今は、この状態で出来る最高のジャンプ。着氷する毎に、よっしゃ!と叫び拍手の応援団。


濱田コーチ恒例の(o≧∇≦)oキャー!は、いつしか涙に変わり、涙声で指示を飛ばしていました。
全部のジャンプを着氷出来た瞬間、濱田コーチの嗚咽が聞こえました。
全く乱れる事がなく、全部きっちり決めてきました。そんなの、元気な時でも珍しいよ…泣く気持ちが分かります。
クライマックスのステップ。今日はスピード!なんて言う人はいません。
いつもより慎重になりながらも、ストレートラインステップでゴールを目指します。
最後までやりきるんだ!という、強い気持ちのこもったステップでした。最後のスピンでフィニッシュ。ノーミス!
事情を知っているごく一部の人間以外にも、この気迫が伝わったのか、
終わってみると客席を巻き込んでの大盛り上がりでした。


リンクサイドに戻ってくるさっちゃんは、真っ赤な顔でホッとしたのか「ふにゃ」っとした笑顔でした。
濱田コーチに抱きしめられ、かなちゃんと抱き合い、応援団に囲まれるさっちゃん。


点数がモニターに映し出されてびっくり。会場中がどよめきました。
フリー93.31点。そして、その次の瞬間目に飛び込んだ文字が…


1位:村元小月 139.19
2位:村元哉中 131.21


「こんな状態で優勝出来たなんて!」「姉妹でワンツーフィニッシュしちゃった!」
Wの驚きでした。村元姉妹にこんな瞬間が訪れるなんて、思ってもみなかった!


競技終了後。ロビーでファミリーにお会いし、お姉ちゃんとママに泣きながらハグ。
ママの涙目を見たら、腕に泣き崩れてしまいました。
「今回の怪我でお尻が8つに割れるかと思った!」と、やっといつものママ節炸裂。
村元姉妹のママはこうでなくっちゃ。パワフルで面白い肝っ玉母ちゃんです。


今回は、私たち大人の方が振り回されました(笑)
恐らく、私とママが一番振り回され、弱気になってたかもしれません。
彼女を信じて、どっしり構えて見守っていたらいいんですよね。
村元小月は立派なアスリートです。それを再確認できた大会でもありました。

[小月]コメント・エピソード comments(4) trackbacks(0)
comment
DOIさん>
お互いに遠路はるばるでしたねぇ(どこにお住まいか存じ上げませんが、何処から向かっても遠いですよね)
私が行った2日間は、晴れていて気持ちのいい2日間でしたので
大変な状況が理解しがたいですが(リンクの中の方が外より寒かったし)
曾根さんは、前日にいらしていて、愛知県応援団で一生懸命応援されていました。
引退される選手も多く、かなうものなら私も見届けたかったです。
最終日の観戦組のみなさん、お疲れ様でした。

aka-pさん>
どのタイミングで怪我の話をすればいいのか?その事で悩みました。
優勝して「実は…」なので、笑い話になったので良かったです。
かなちゃんの大活躍も嬉しかったです。
御家族も、始まる前に心配してたのですが、蓋を開ければ大活躍。
少しずつ、心臓に毛が生えてきたかな?(今年の目標は「心臓に毛を生やす」だそうですw)

姉妹・兄弟スケーターオンパレードでしたね。
番外編として、神戸に帰ってからゆっちのお姉さんに会いました。
ゆっちの試合の様子も報告し、「女性ファンが多くてモテモテなんですよ」と教えました。

石川さんは、今回は調子が余りよろしくなさそうでした。
そちらの話は、もう1個のブログで書こうかなと思います。

jinさん>
さっちゃんは、同世代のスケーターに比べると試合経験も豊富で
色々な経験が身につき「どうするべきか」を分かってきたように思います。
気迫のフリー、最高でした!大人の女性へ成長しているなと思いました。
これからオフシーズンで、大きい試合もないのでゆっくりされるそうです。
From. たぁこ。 2009/02/01 22:07
改めて村元姉妹の快挙、おめでとうございます。
最初、スコアだけを見てもぜんぜんピンとこないので、何かあったんやろか…と少し不安ではありましたが、何も知らずに(当たり前か)呑気にしていました。大変な中でもしっかり努力して、そのうえこんな結果まで出してくるとは、さすがはアスリートだと思います。本当にお疲れ様でした。これからゆっくり養生して、今後に備えていただきたいです。
それにしても、濱田先生見てみたかった(笑)
From. jin 2009/02/01 13:40
村元姉妹のワンツー勝利おめでとう御座います。
 たぁこ。さんの「精彩に欠ける。」になんかアクシデントでも有ったかと心配してましたが、やはりそんな事があったんですね。
 そのなかでもよく子月さんはがんばりましたね。
 哉中さんもそんな中でのSPスタートダッシュだったんですね。
 いつもの「かなちゃんの法則」を吹き飛ばしてしまいましたね。
 井上はるかさんも3位でしたし、大熊さんも17位で濱田村チームのみなさんよくやりました。
 
 さて、国体は兄弟姉妹スケーターもたくさん出場されてましたね。
 村元姉妹・瀬藤姉妹・宮本姉妹、淀姉さん・南里妹さん、あとは兵庫県青年男女監督は梅谷姉弟さんですね。

 注目?の石川憂佳さんはご覧になられましたか?
 たぁこ。さんが以前に書いておられましたが氷上での演技中は存在感ありますから。
 でも、W石川の翔子・憂佳の日本橋女学館コンビで見かけても同じぐらいの背丈なんですけどね。
 和服が似合いそうなので和服風エキシを見てみたいものです。


From. aka-p 2009/02/01 10:14
たぁこさん、こんにちわ

ご姉妹でのワンツー完全優勝!おめでとうございました。そして遠路の観戦とレポお疲れさまでした。小月さんのGOEのマイナスなしの丁寧で美しい演技は大変なケガをおしての頑張りゆえだったのですね。哉中さんも全日本ジュニアの悔しさを見事に晴らす結果でしたね。
三沢の最終日は吹雪になりました。今日で競技を引退される選手も多く、スコアは別にしても、気持ちのこもった演技が続き素晴らしかったです。
北国らしさではありますが除雪の為、JRは遅れ、空路も大変なようです。私も乗り継ぎがメロメロで困っちゃってます。では。
From. DOI 2009/01/31 15:40









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村元小月(むらもとさつき)
1990年5月15日生まれ
関西大学卒業
2013年選手を引退後はタイでフィギュアスケートの指導者として活躍中。
詳しくはこちら
村元哉中(むらもとかな)
1993年3月3日生まれ
2014年からアイスダンスに転向。クリス・リード選手と共に平昌五輪出場を目指しています。
関西大学4年生
木下クラブ

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